2026.1.6
格安ホームページ制作は本当に危険?

格安ホームページ制作って、やっぱり危険ですか?
これは、本当によくいただく質問です。
中小企業の経営者の方だけでなく、
クライアントのWeb制作を任されているマーケターやコンサルの方からも、
同じような相談があります。
先にお伝えすると、格安だから危険、というわけではありません。
ただし、仕組みを理解せずに選ぶと、
あとから「こんなはずじゃなかった」と感じやすいのも事実です。
実際に多いのは、「安く作れた」はずなのに、
公開後に小さな違和感が積み重なっていくケースです。
思っていた内容と違う。
相談しづらい。
追加費用が発生する。
金額そのものよりも、こうしたズレが後から効いてきます。
この記事では、
- なぜ格安制作が成り立つのか
- どんな失敗が起きやすいのか
- どこを見れば「危険かどうか」判断できるのか
を、順番に整理していきます。
そもそも「格安ホームページ制作」とは?
一般的に「格安」と呼ばれる制作には、いくつか共通点があります。
- テンプレートデザインを使う
- ページ数があらかじめ決まっている
- 対応範囲が限定されている
- サポートは最低限
これ自体は、決して悪いことではありません。
条件が明確で、自社の目的にも合っているなら、合理的な選択です。
問題になるのは、「どこまで含まれているのか」を確認しないまま進めてしまうことです。
同じ“10万円”でも、
「デザインだけ」なのか、
「構成相談まで含まれる」のかで中身はまったく違います。
ここを曖昧にしたまま契約すると、後からズレが生まれます。
なぜ格安価格が実現できるのか?
危険かどうかを判断するには、まず仕組みを知ることが大切です。
① テンプレートを使うから
一からデザインを起こさず、あらかじめ用意された型を使います。
- デザイン作業の短縮
- 打ち合わせ回数の削減
工数が減るぶん、価格を抑えられます。
その代わり、大きな方向転換や細かい調整は前提にしていないことが多いです。
「自由度が低い代わりに安い」という構造です。
② 作業範囲を絞っているから
- デザインのみ対応
- コーディングのみ対応
- 文章は支給前提
「ここまでがサービスです」と明確に線を引いています。
この線引きが悪いのではありません。
ただし、「相談しながら決めたい」と考えている場合は、ギャップが出やすくなります。
③ 数をこなすビジネスモデルだから
単価を下げ、その代わり件数を増やすモデルです。
そのため、
- 個別の深いヒアリング
- 大きな仕様変更
といった対応は想定外になることがあります。
この構造を理解していれば、「期待しすぎない」判断ができます。
格安制作でよくある失敗パターン
ここからは、実際に起こりやすいケースです。
思っていた内容と違った
完成後に「あれ?」と感じるパターンです。
- ページ追加ができない
- レイアウト変更が難しい
- ほぼテンプレそのまま
特に、今後事業内容が増える可能性がある場合は要注意です。
将来の拡張を想定していないと、作り直しになることもあります。
修正や相談がしづらい
価格が抑えられている分、対応範囲は厳密に決まっています。
- 修正は回数制限あり
- 内容変更は追加料金
- 返信が遅い
契約上は問題なくても、心理的なハードルが上がることがあります。
「これ聞いていいのかな」と感じ始めると、関係性はぎくしゃくしやすくなります。
公開後に使われなくなる
意外と多いのがこのケースです。
- 問い合わせが来ない
- 更新方法が分からない
- 結局そのまま放置
安く作れたとしても、使われなければ意味がありません。
価格よりも、「どう活用するか」まで考えられているかが重要です。
それでも格安制作が向いているケース
もちろん、向いているケースもあります。
- 名刺代わりで十分
- 集客は考えていない
- 文章や構成を自分で用意できる
- とにかく早く公開したい
ここに当てはまるなら、合理的な選択です。
逆に、「相談しながら形を作りたい」「将来も使い続けたい」と考えているなら、
少し立ち止まって検討する必要があります。
「危険かどうか」を見極めるチェックポイント

発注前に、次の点は必ず確認しておきたいところです。
✔ 作業範囲が明確か
- どこまで対応するのか
- 含まれないものは何か
口頭ではなく、文章で確認できるかがポイントです。
曖昧な場合は、あとから認識のズレが起きやすくなります。
✔ 修正対応の条件
- 回数
- 期間
- 追加費用の有無
「軽微な修正」の定義も含めて確認しておくと安心です。
✔ 公開後の扱い
- 自分で更新できるか
- 保守契約は必須か任意か
更新できない仕組みだと、長期的なコストがかさむ可能性があります。
✔ 誰が作るのか
- 実際の制作者
- 窓口担当者
やり取りする人と、実際に作る人が別の場合もあります。
価格に関係なく、ここが不透明な場合は慎重に判断したほうが良いでしょう。
もう一段階、安心して進めたい場合は
格安制作ほど割り切れない。
でも、大規模な制作会社ほどの工程は不要。
そんな中間の立場で考えたい場合は、
「どこまで相談できるか」を基準に選ぶ方法もあります。
価格だけでなく、すり合わせながら作れる制作プランを探しているなら、
こちらも参考になります。
まとめ
- 格安制作は一概に危険ではない
- 仕組みを理解しないとズレが生まれやすい
- 向き・不向きを見極めることが大切
- 価格よりも「自分たちに合うか」が基準
「安いからダメ」「高いから安心」と単純に考えず、
自分たちの前提に合っているかどうかを基準に選ぶこと。
それが、後悔を減らす一番の近道です。